読書

健康寿命を延ばそう!堀江貴文「健康の結論」を読んだ感想

ホリエモンの『健康の結論』を読みました。

 

平均寿命が延び“人生100年時代”と言われる昨今、本書でも『「40歳から大人」くらいがちょうどいい』と指摘していますが

そうは言っても生物学的に見れば人体は20万年前から変わっておらず30代以降体力は落ちていき病気のリスクは上がってしまうというもの…

 

そこで「予防医療の知見を深め、健康寿命を延ばそう」というのがこの本の狙いです。

 

そのための「防げる死を防ぐ」具体的な方法が書かれておりとても参考になりました!

 

自殺を食い止める方法が書かれている

身体の病気についてだけ書かれた本かと思い気や、「自殺」について書かれていることに驚きました。

 

それもそのはず、日本の若者の死因は自殺が癌や事故死よりも上回っているのが現状のようです。(先進国では日本だけ)

 

「防げる死を防ぐ」という観点から「自殺」を食い止めようとする働きはさすが!

 

「日本では4人に1人が自殺を考える」ようですが、僕自身も自殺を考えたことがあります。(今は全くありません)

 

そもそも人はどういう時に死への一線を越えてしまうのか?

その3つの要因を簡単にまとめると…

①所属感の減弱

居場所がないという感覚。

②負担感の知覚

人の迷惑になっているという感覚。

③自殺潜在能力

自傷行為等のより自殺の抵抗が弱くなる

 

上記の3つが揃った時、自殺のリスクが高くなるようです。

 

3つが揃ってしまっているとき、どれか1つでも取り除く意識が大事であると本書では述べていました。

 

そして『「死にたい」と言われた時の対応方法』がとても勉強になりました。

 

一言で言うと「あれこれ口を挟まずじっくり聞く」というのが良い対応方法なのですが、目から鱗だったのが「自分も第三者に相談する。」というもの。

 

出来れば「プロの支援者」のいる機関へ。

相談された側が一人で対応すると共倒れを招いたり、結果的にその人を救えないこともあるようです。

 

「自死」はとても悲しいことですね。

 

他人事ではないので読んでおいて良かったです。

 

心停止について

心臓については予想不可能な心停止を恐れるよりAEDの使用法や救命方を身につけたほうがいいようです。

 

とにかく一刻を争う事態なのでAEDなどによる救命活動を躊躇なく行う必要がありますが、心肺停止直後の人には「ゆっくりとあえぐような呼吸」が見られる場合があり、これを「呼吸がある」と勘違いしてAEDを使用されないまま死亡してしまうという事例があるようです。

 

心肺停止状態の人は放っておいたら100%死亡してしまうので、「分からなかったら、先に進もう」と強調されています。

 

そして、救命できなくても罪に問われることはありません。

 

この辺り知ってるか知らないかで大きな違いが出てくると思いました。

 

脳の病気について

蘇生しても後遺症のリスクまである脳の病気も怖いですよね。

 

「高血圧や悪玉コレステロールなどに注意する」や「2年に1度は脳ドックを受ける」などの対策も書かれていますが、とにかく違和感を感じれば4〜6時間以内の治療で生死が分かれるようです。

 

脳卒中の治療はここ数年で進歩しており、数時間以内の正しい治療を受ければ自立した生活ができるまで回復するという明るい未来も。

 

脳卒中の初期症状を簡単にまとめると

・突然の激しい頭痛(嘔吐をともなう場合も)

・突然の手足のしびれ

・片目が見えないなどの視野の異常

・うまく歩けない

・ろれつが回らない、うまく書けない

などがあります。

 

くも膜下出血の場合は「バットで殴られたような激しい頭痛」があるようですが、とにかく違和感があれば頭痛薬などで我慢せずに迷わず病院へ行くべきですね。

 

書いてていろいろ思い出しましたけど、知人のお父さんは違和感を感じてすぐに病院へ言ったら脳卒中の疑いがありましたが、その後問題なく犬の散歩をしているって言ってましたね。しかし、他の友人のお父さんは突然倒れて、半身が麻痺して車椅子の生活になってしまいました。

 

去年は僕のおじさんの様子がおかしくなり(発言やメールの内容がおかしい)、すぐに病院へ行ってちゃんと回復しました。

 

本人や周りが意識していないと大変な事態になってしまうので、改めて考えるきっかけになりましたね。

 

HPVについて

HPVとはヒトパピローマウイルスの略で、女性の「子宮頸がん」の原因となるウイルスです。

 

男性には関係ないと思われがちですが、男性の場合は陰茎がんなどを引き起こすそうです。

 

しかもHPVは性交渉をおこなったことのある男女約80%が生涯に一度は感染するというありふれたウイルスらしいです!ひぃ!

 

ですが、HPVには100種類以上の”型”があり、その約90%は一過性の感染に止まるようです。

 

HPV検査は困難な上に自費で2万円弱はかかるというので現実的ではありません。

なのでHOVワクチン接種が望ましいようです。

 

本当は初体験前に予防するのが最も効果的ではありますが…

 

とにかく先進国の中でも日本だけがずば抜けてHPVワクチンの接種率が低いようです。

これはちょっと考えものですね。

 

あまり考えたくないことですが、知るべき事実を知ることができました。

 

まとめ

癌について(ピロリ菌とか)、歯周病についてなども詳しく書かれていますが気になった箇所をピックアップして感想を書きました。

 

歯周病というか歯については僕からも定期的に診てもらうことをおすすめします。

 

あと落合陽一さんとの対談も載ってます!

 

★★★

まあ本書に関わらず、結局健康について簡単に言うと

 

ストレスを溜めるな!

適度な運動をしろ!

睡眠はちゃんと取れ!

 

ってことですね。

 

本書を読んでびっくりしたけど、現代人が1日に触れる情報の量は江戸時代の1年分らしいです!そりゃパンクしますって!

 

なので睡眠時間は最低6時間はキープすべきとのことですが、こんだけ言ってても寝ない人っていますよね。(ショートスリーパーに憧れたらダメだよ)

 

というわけで、現代の死因の現状を知り健康を考えるきっかけになりますので「健康の結論」を是非読んでみて下さい!