「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」、そして「べしゃり暮らし」で有名な漫画家・森田まさのり先生の初の作家本『べしゃる漫画家』を読みました!
20時間3500字インタビュー、伊集院光とも対談などなど読み応え満載!
今回は簡単に感想を書こうと思います。
目次
「ろくでなしBLUES」の好きなキャラ、嫌いなキャラ
アメトーークの「ろくでなしBLUSE芸人」でも語っていたと思うけど、森田先生の1番好きなキャラは小兵二だけど、中島も好きみたいですね。確かに作中では欠かせない名脇役ですからね!
また、観月先生は意外だったけど和美も大好きってところが意外でした!
そーいえばマサさんや井岡の話は出てこなかったなぁ〜
で、嫌いっていうと語弊があると思うけど
アメトーークでは苦手なキャラクターとして千秋をあげていましたね。
そして今回1番意外だったのが主人公の前田太尊には納得がいっていない様子!
キャラがブレブレだということですが、思いのほか作者に愛されていなかったようでちょっと寂しいですね。
乗り気じゃなかった「ROOKIES(ルーキーズ)」
大ヒット漫画「ROOKIES(ルーキーズ)」の連載には全く乗り気じゃなかったっていうのも意外でした!森田先生は「ろくでなしBLUES」のあとはすぐにお笑い芸人を題材にした漫画を描きたかったみたいです。
じゃあ「ROOKIES(ルーキーズ)」は嫌々描いてヒットしたんかい!って話ですがそうではなく、1話のネームを書き上げた時点で「おもしろくなりそうだぞ」ってスイッチが入ったみたいです。笑
そしてその後の「べしゃり暮らし」の連載に繋がるわけですね。
「北斗の拳」の名場面を担当
森田先生は「北斗の拳」の原哲夫先生のところでアシスタントをしていましたが、重要な場面を任されたようです。それがこちら!
いやこれ、めっちゃ印象に残っているヒトコマ!
ストーリー的にも重要なシーンだけど、ピラミッド(聖帝十字陵)の高さや圧倒的な存在感がうまく描かれていますよね。これを森田先生が担当したと!
通常では見えないはずの部分や空の背景まであって大変苦労したとか。
原先生のイメージを森田先生が泣きながら必死こいて描き上げたこのコマは、そんな苦労もまるで知らないド素人の僕でも強く印象に残っていたので驚きました!
東京四天王の誕生秘話
僕は「ろくでなしBLUES」の東京四天王のひとり、葛西が好きなんですが
『べしゃる漫画家』の広告で「葛西は登場予定ではなかった」と聞いてものすごく気になってたんですよね。
で、東京四天王は薬師寺を登場させるときに「太尊と鬼塚と薬師寺と、あと一人出せば四天王じゃん!」って思いついたところから始まったようです。う〜んそういうことだったのかー!
だから、葛西って、ものすごく有名な不良のはずなのに、登場を匂わす場面では、「よく知らないんスけどね…」って矛盾するセリフもあって(笑)
これには笑いました。
確かにそのセリフありましたよね。
ちなみに川島やサリーについては何も語られていませんでした。
サリーはともかく、四天王が集結する川島編についても聞きたかったです。
来週のことは来週
「ろくでなしBLUES」の連載時も「ROOKIES(ルーキーズ)」の連載時も「来週のことは来週考える」という行き当たりばったりなスタンスでストーリーを考えていたようですね。
まあこれは週刊マンガ雑誌の漫画家ならよくある話ですよね。
(つーかそうなっちゃいますよね…)
「ろくでなしBLUSE」の修学旅行編は「描いてて楽しい」ってコミックの作者コメントにもあったのでこのあたりから人気が出たのかな?って思っていましたが、実はここでもアンケートは奮(ふる)わなくて、鬼塚が登場してから人気が出てきたようです!
やっぱり強い敵が現れるとジャンプらしくて面白いですよね。
そして「来週のことは来週考える」というのによくまとめられましたね!鬼塚登場時はまだ結末はわからなかったようです。
葛西もよく生まれましたよね。
多忙な週刊連載だからこそ追い詰められて面白い漫画になっていくんでしょうね!(まあ作家さんは命削りますけどね…)
ライバルの存在
森田先生はライバルに出会えて良かったと語っています。
それも同い年の最強のライバル!「スラムダンク」の井上雄彦先生と「幽遊白書」の冨樫義博先生!!
「ろくでなしBLUES」が連載されていた頃ってジャンプ黄金期と言われていますが、そんな時期に若い漫画家さんが3人も同時に連載していたんですね!
森田先生と井上雄彦先生は少なからず交流があるようですが、冨樫先生とは交流があるのでしょうか?…それにしても冨樫先生と同い年とは知りませんでした。
僕はハンターハンターの感想ブログを作っちゃうほどの冨樫信者でもあるので、これは嬉しかったです。(>>>偏差値の低いハンターハンター感想ブログ)
★★★
この話を聞いて思い出したのが島田紳助さんでした。
紳助さんもよく「同期に恵まれていた」って言ってました。
ドラフト一位で入ったような、すでに完成されていたオール巨人
天性の明るさ明石家さんま
まともにやっても勝てないってことで紳助・竜介のスタイルが生まれたようです。
で、これとは別の形で紳竜の話が森田先生の口からも語られています。
あと、つの丸先生や尾田栄一郎先生の話も出てきます!
漫画家同士で交流があるって知れると、ファンにとってはなぜかワクワクしますね!
終わりに
というわけで、『べしゃる漫画家』の気になった部分の感想を書いてみました。
後半では森田まさのり先生が同じく漫画家である長田悠幸(ゆうこう)先生とお笑いコンビ「漫画家」としてM-1グランプリに挑戦したことについても書かれています。
あと、「ろくでなしぶるーちゅ♡」誕生秘話も載ってます!
気になる方はぜひ読んでみましょう!!