映画

中村倫也のカメレオンぶりが伺える映画『愚行録』の感想

あらすじも知らないまま映画『愚行録』を見ました。

この映画を見てつくづく「映画を読み解く力がねぇなー」なんて思いましたw

 

あと、中村倫也のカメレオンぶりが伺えました!

 

それでは感想は書き残したいと思います。

一言感想にネタバレはありません。

映画『愚行録』のあらすじ

幼児虐待の罪で逮捕された妹の光子(満島ひかり)を持つ兄の田中武志(妻夫木聡)は、気を紛らわす為にも週刊誌記者として一年前に起きた未解決の田向一家殺人事件の後追い取材を願い出る。

田向夫妻の関係者に聞き込みを開始し犯人の手がかりを探る中、田向夫妻の闇が浮き彫りになり始めるが…

 

映画『愚行録』の一言感想(ネタバレなし)

幼児虐待、一家殺人という題材なので当然内容は暗いです。

取材を進める中でそれぞれの愚行が静かに伝わるので、不快に思う人もいるかも知れません。

 

「3度の衝撃」とありますが展開はある程度読めてしまうのでそれほど衝撃は受けませんでした。

 

妻夫木聡や満島ひかりをはじめとした役者陣の演技が光りますが、中村倫也が演じる尾形孝之の学生時代と取材時の雰囲気がガラッと変わったことに驚きました。

 

そんな中村倫也を見て「ああ、これがカメレオン俳優か〜」なんて思った映画でしたw

 

映画『愚行録』のネタバレあり感想

あらすじも誰が演じているかも知らないまま映画を見ました。

 

冒頭でバスの中で「席を譲りなさい」と注意された腹いせに足が悪いふりをした妻夫木くん演じる田中に怖ぇーって思いましたが、その後の取材を進める田中はいつもの妻夫木なので安心しましたね。…しかしこの時の違和感は間違いじゃなかったのですが(まあそういう風に作られていますが)

 

で、週刊誌記者の田中は一年前に起きた田向一家殺人事件の取材を進めていくことになりますが…

 

まず最初の、殺された田向浩樹(小出恵介)の元同僚・渡辺正人(眞島秀和)の取材。

浩樹と結託して新入社員の女性をハメてハメた話を面白おかしく話したあと、急に「あいつは良い奴だった」って泣き始めて全然良い奴じゃねー!って思いました。正気か?って話です。

 

なるほど、自分自身に罪の意識がなく応えていくのがそれぞれの愚行録というわけですね!(←って他の人の考察を見てわかったw)

 

その後も田向夫妻の関係者に取材が続くわけですが、夏原さん(殺された妻の旧姓)が怖いですね〜。というか、キャンパスライフが怖い。スクールカースト的なやつ。

 

しかしリアルで大学生だった自分には「こんな大学ないわ〜」って思いました。

…と思ったんですが、俺の知らない世界ではあったのかな〜?なんて思い始めました。

 

夏原さんみたいに若い時に遊んで、良い旦那(や嫁)を見つけて、可愛い子供を産んで幸せな家庭を築ずいている人はいっぱいいてそうですよね…

 

それはそうと、中村倫也演じる尾形孝之が学生の時と取材時の時で雰囲気がガラッと変わってそれこそ衝撃でした!学生時代は本当にどこにでもいるような学生で、取材時はちょっと老けた青年なんですね。(もちろん臼田あさ美演じる宮村淳子も同様なんですが…)

 

中村倫也はドラマのウシジマくんで神童さんという知的な青年を演じているんですが、それとも雰囲気が違う。まさにカメレオン俳優だな〜なんて思いました。

 

出番もそこまで多くはないし派手さもないんだけど、中村倫也のカメレオンぶりを見れただけでもこの映画の価値があります!笑

 

で、なんやかんやがあって妹の光子が大学に登場したところで犯人が読めましね!(遅い?)

 

田中が宮村淳子(臼田あさ美)を鈍器で殺害するシーンは嘘くさすぎて迫力がなかったです。元彼の尾形孝之(中村倫也)の吸い殻を灰皿に入れますが、そんなんで証拠隠滅できるものなのでしょうか??

 

この辺りになると「お兄ちゃんは犯人が誰であるか知っている」ということにうすうす気づいてはいたのですが、宮村淳子を殺したのはただ妹のことを言われてカッとなって殺しただけだと思ってました。しかしこれは口封じのために取材して回り、犯人を知っている人間を殺害するってことだったんですね!

 

そこまですんなり読めてなかったですw

つくづくアホだなーと思いました。映画を読み解く能力ねーわ

 

光子が犯行時の様子を話すシーンも怖かったですね。

「夏原さんの包丁だからよく切れる」っておいおい…

 

しかもあんなに事細かに話しちゃって、「余計なことは話すな」って口止めされてたのに…ってまさかの独り言やったんかーい!おー怖っ!

 

で、そのあと娘は亡くなっちゃって、実の母親の証言からその「秘密」が明らかになります。これが一番の衝撃!ということだと思うのですが、もうそこまで驚きませんでしたね。

 

子供を虐待したのが誰かわからなかったけど、お兄ちゃんだったのかな?それとも近親相姦で健康に育たなかったのかな?なんて思いましたが、ただ光子が愛情表現をわからなかったってことだったんですね(これも人に聞きました…)

 

というわけで、衝撃は受けないけど後味も悪い映画でしたね。

役者陣の演技は本当に素晴らしかったです。

 

終わりに

つくづく理解力ないなーって思いました。

感想もひどいですw

 

まあ映画鑑賞は賢い人の専売特許じゃないので、こういう感想があってもいいでしょう。

 

それにしてもこの映画には小出恵介が出てたんですね。

例の件で上映されなかった映画なんですね。

 

もう彼が演じる田向浩樹がニヤつく度に違う感情が出てきてしまいましたw