読書

【書評】『損する結婚 儲かる離婚』は結婚する前に読んでおいた方がいいかも?

密かに聴いてるネットラジオVoicyのゴッホのモテラジオというチャンネルがあるんですが、これは恋愛工学生でナンパ師のゴッホさんがモテについて語るラジオで非常に面白いんです!

まあナンパ師という時点で嫌悪感を示す人は多いと思いますが、男心もわかりますし女性にもオススメできます。まあそれはさておき…

 

恋愛工学については詳しくないけど、恋愛工学生のゴッホさんのラジオだから恋愛工学提唱者である所長の藤沢数希さんの話も出てくるんですよね。そして前から気になっていた藤沢数希さんの著書

 

『損する結婚 得する離婚』

 

を読ませていただきました。

 

 

いや〜これは面白いです!そして怖い…

 

よく、「結婚は一瞬だけど離婚はするまでが大変(長い)」なんて聞きますけどそれがどういうことであるのかがよくわかりました。

 

これを読んだあとに「結婚したい」とは思わなくなるような内容なので、大きな声ではオススメしませんがまだ結婚していない人、離婚を考えている人には一度読んでみて欲しい本でした。

 

離婚で支払われるお金

この本では夫婦間で「離婚しましょう」となったときに発生するお金についてひたすら書かれています。離婚した芸能人などのケースを紹介して、それはもうわかりやすく説明されています!

結婚と離婚で動く金は、基本的には、慰謝料、財産分与、婚姻費用(あとで説明するが「コンピ」と呼ばれる)の3つである。

 

上記の3つのうち、重要なのは財産分与婚姻費用(コンピ)、特に婚姻費用は離婚が成立するまで発生する為できるだけ引き延ばされることになります。これがなかなか離婚が進まない原因になるんです。

 

よく「高額な慰謝料を取られた」などと聞きますが、法律的な慰謝料は100〜200万円の話で、実際は慰謝料に加え、払い続けた婚姻費用、離婚時に払う財産分与(夫婦の財産の半分)の総額を”慰謝料”とわれわれは認識しているようです。

 

で、婚姻費用の怖いところは…

 

収入が多い方が払う

 

ということです。

これは男女関係ないですが、一般的に男性の方が収入が多いから男が女に払うというイメージになってます。

 

浮気したりDVしたりすれば慰謝料が発生しますが、婚姻費用は関係がないです。

離婚の原因関係なく婚姻費用は収入が多い方が払うのです。

 

仮に専業主婦の妻の浮気が発覚したから”離婚”ってなっても、婚姻費用は収入源のある旦那が払います。妻は弁護士を通じて離婚を引き延ばす為にあの手この手を使ってきます。

 

浮気の証拠もつかめず、それどころか「旦那が浮気した」と訴えられ、離婚することもできずに終わりの見えないコンピ(婚姻費用)地獄に陥るかも…!?

 

 

いや〜この事実、知らなかった〜

 

結婚する前に読んでいてよかったです。

 

夫婦や家族のあり方を考える

この本ではなにも「結婚はするな!」なんてことは書いていません。

一般的な「結婚して子供ができて、家族が仲良く暮らす」というイメージ通りの家庭を築くことができるのなら、それに越したことはないです。

 

ただ、伝統的な結婚制度に捉われずにもっと別の夫婦関係、家族のあり方があってもいいのではないか?ということを提唱しています。もちろん子供の利益は最優先です。

 

結婚制度はどういうものか、他国の事例や文化人類学までいろんな観点から考えることができます。

 

終わりに

もしかしたら僕の解釈が間違っている部分もあるかもしれませんが、この本で一番勉強になるのはコンピ(婚姻費用)地獄は怖いよってことだと思います。

 

ややもすれば連帯保証人にハンコを押すより怖い結婚に対して盲目すぎる世の中にメスを入れる内容かと思います。

 

“結婚”に疑問を持っている方、読んでみてください。

 

最近は事実婚や契約結婚なんてものまでありますが、お互いが納得するのならもっと夫婦のあり方が多様化すればいいですね。